定例のワセクロ・オフ会(7月)のご案内です。いつもワセダクロニクルを応援してくださり、ありがとうございます。
今回のテーマは「海外に出かけてみたらジャーナリストに出会えました! ワセクロの国際連携戦略をご紹介します」です。
チャールズ・ダーウィンは測量船ピーグル号に乗船して様々な動植物を観察しました(*1)。今度は私たちがピーグル号の操舵室に入り海に出ました。向かった先は南アフリカでした。昨年11月のことです。
そこには世界中から2,000人を超えるジャーナリストが集まっていました。2年に一度のジャーナリストの世界大会です。
主催したのは世界探査ジャーナリズムネットーワーク(GIJN: Global Investigative Journalism Network)。
私たちワセダクロニクルはこのGIJNの正式メンバーです。
GIJNに加盟する70カ国160団体超の仲間たちが南アに集まりました。ワセダクロニクルからは学生を含め8人のメンバーが参加しました。
GIJNには世界から非営利・独立のニュース組織が参加しています
私たちは参加しただけではありません。2本のセッションでスピーカーを務めました。薬をめぐる記事でカネが動いていた実態を明らかにした特集「買われた記事」の紹介ビデオも上映し、関心を集めました。
スピーチが終わるとたくさんの仲間が声をかけてくれました。新しい仲間たちと知り合い、連携を確認し合いました。
日本の「マスコミ」体制に組み込まれた記者たちと話すときとは、明らかに異なった感覚を受けました。とても不思議な感覚でした。この感覚はいったいなんと表現すればいいでしょうか。
そこには多くのジャーナリストがいました。同じ職業の仲間たちです。言葉や文化の違いは全く関係ありませんでした。
探査報道の対象となるテーマは軽々と国境を超えています。私たちもそれを飛び越えなければならないと思っています。日本のことが他の国の人たちの問題と折り重なっていることがとても多くなりました。
昨年南アで開催された世界大会の様子。2,000人を超えるジャーナリストが集まった
ワセダクロニクルは国際連携を進めています。韓国や台湾などの非営利独立のニュース組織との連携も始まっています。「Watchdog Asia(ウォッチドック・アジア)」というネットワークも立ち上がり、ワセダクロニクルもそのメンバーになりました。
今年の10月に韓国ソウルで開催されるアジア大会にも多くのメンバーが参加する予定です。
今、ジャーナリズムの潮流は世界的に大きく動いています。
みなさんにも私たちが南アで感じた「不思議な感覚」をぜひお伝えしたいです。オフ会では南アでの世界大会で撮影した動画などもご覧いただければと思っています。ジャーナリズムがとても身近なものに感じられると思います。
いつものように気楽に参加できるのがオフ会です。みなさんのお知恵やご意見も大歓迎です。
多くのご参加をお待ちしています。
【日時】2018年7月20日19時30分(開場は19時)
【場所】都内 *お申し込みいただいた方に個別にお知らせします
【参加費】1,000円
【お申し込み】事前のお申し込みが必要です。こちらからお申し込みください。
[脚注]
*1 花田達朗「『ジパング』の権力とジャーナリズム:ガラパゴスからロドスへ」2015年。