【ご報告】日本フォトジャーナリズム協会理事をワセダクロニクル編集幹事が務めていたことについて

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ジャーナリスト志望の女性に性暴力をふるっていたフォトジャーナリスト・広河隆一氏が資金を出して設立した一般財団法人「日本フォトジャーナリズム協会」の理事に、ワセダクロニクル編集幹事の木村英昭が就任していました。

文春オンラインに2020年4月28日付で掲載された記事「”性暴力”広河隆一氏が設立した”人権団体” 大物写真家たちはなぜ守ろうとするのか」で、木村の理事就任が報じられています。

ワセダクロニクルは、2017年2月の創刊以来、「犠牲者を救う」ことを信念として取材・発信してきました。ジャーナリズムの役割には「権力監視」や「真実の追求」がありますが、それらは「犠牲者を救う」「犠牲者を出さない」ための手段です。目的は「犠牲者を救う」ことだと考えてきました。

その理念に共感していただいた方々にワセダクロニクルは支えられてきました。また、集ってきたメンバーたちも、この理念を信念としているからこそ日々奮闘しています。

しかし、元々は広河氏が作った団体で活動することは性暴力の被害に遭った方々の気持ちを踏みにじるものです。ワセダクロニクルの理念とはあいいれません。木村は2020年5月1日、ワセダクロニクルの編集幹事および特定非営利活動法人ワセダクロニクルの理事を辞任しました。これにともない、ワセダクロニクルのメンバーから退会しました。

日本フォトジャーナリズム協会は、「広河氏がすでに協会を退いていて、協会の運営には一切関係していない」と主張しています。しかし、文春オンラインの記事では、広河氏から性暴力を受けた女性の声が載っています。
「被害に遭った女性たちは誰一人、広河氏側から何の救済も補償もされていません。広河氏が資金を投じて設立した団体なのに『被害者の声は関係ない、自分たちは大事な活動をしている』というのであれば、ジャーナリズムという大義を振りかざして女性たちを黙らせてきた広河氏の態度と何ら変わりません。被害の実態を無視しないでください」

私はこの女性の言葉に耳を傾け、その声を大切にしたいと思います。被害に遭った人の心情に添うことを何より大事にしなければなりません。もし性暴力を受けたのが、自分の娘や妻、恋人といった大事な人だったらどうするか。その想像力を持つことが大切だと私は思います。

今回、ワセダクロニクル編集幹事の木村が日本フォトジャーナリズム協会の理事を務めていたことについては、私自身がお詫びしなければなりません。
私は、木村から理事就任時に口頭で報告を受けていました。日常業務に忙しく注意散漫で詳細を把握しないまま、木村が理事を務めていたことを忘れていました。今回、文春オンラインで記事を執筆した田村栄治氏よりワセダクロニクルに2020年4月20日に問い合わせがあってから事実関係を調べ始めました。正しい対応が適切な時期にできなかったこと、大変申し訳ありませんでした。編集長としての責任を感じております。

ワセダクロニクルが犠牲者の側に立ち、被害者を救うことを信念にジャーナリズム活動を続けていくことには、一切の揺らぎはありません。そのことを読者、支援者のみなさまにお伝えいたします。

2020年5月1日 ワセダクロニクル編集長・渡辺周

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